Krash japan 10号完結記念エキシビション ―さらば、クラッシュジャパン!―



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Krash japan 10号完結記念エキシビション ―さらば、クラッシュジャパン!―


参加アーティスト:
池田理寛 、イシイコウジ、石川奈都子、大倉美弥、カワベマサヒロ、小林エリカ、
鈴木タオル、長島有里枝、西浦裕太、廣中 薫、プシェメ・クソボスキ、マチェイ・クチャ、
森山大道、安村 崇、ローランド・ハーゲンバーグ、渡邊有紀 ほか

Krash japanに掲載された作品により構成されています。

[期間]6月10日(木)〜6月13日(日) 11:00〜19:00
[会場]CLASKA 8F The 8th Gallery Tel: 03-3719-8127(会期中)
◆完結記念パーティー 6月11日(金) 20:00〜22:00 入場無料


主催: asianbeehive,inc. http://www.krashjapan.com
[お問い合わせ]Tel: 086-473-4411(赤星、山本) e-mail: akahoshi@asianbeehive.co.jp
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すべての始まりはエンセナーダという街だった。いまから5年以上も前、2004年の9月のこと。映画コラムを担当している黒住光とふたりであてもなくバハ・カリフォルニアを南へ目指した。途中で宿をとったこの街の、安ホテルの2階にあるポーチのような場所でKJの最初の構想が生まれた。これ、ウソのような本当の話である。


 その時点で実現する可能性は限りなくゼロに近かった。「月に住めたら面白い」みたいな軽いノリで、倉敷をテーマにした雑誌があれば面白いのでは、と話した。ちなみに、黒住とは15年ほど前に東京で知り合ったのだが、偶然にも同い年、同じ倉敷の出身だった。


 エンセナーダに到着する前に3週間ほどアメリカを車で旅していた。巡った街はセントルイス、メンフィス、ニューオリンズ、カンザスシティー、デンバー、フェニックスなどなど。そんな無軌道・無計画な旅を通してぼくも黒住も、本当のアメリカらしさはNYやロスといった大都市よりも、むしろ地方都市にあると感じていた。エンセナーダで話した「倉敷をテーマにした雑誌」というのは、つまり「地方都市をテーマにした雑誌」という意味だった。


 それにしても、まさかぼくがやるとは思わなかった。雑誌を創刊し、継続するために必要な行動力や組織力、資金力のどれをとっても、黒住より少しはマシだったにしても、ポテンシャルは相当に低かった。それでもKJを立ち上げ、こうして10号まで継続できたのは、意地以外なにものでもなかったと思う。この5年間、ただただ「負けたくない」という思いで突っ走ってきた。何に対しての勝ち負けなのかはよくわからないまま、でも絶対負けたくなかった。


 KJはこのvol.10をもって完結する。創刊当初に決めたシナリオ通りで、ぼくは負けなかったことになるわけだが、勝ったという感慨もない。達成感とか満足感とは無縁だ。あるのは感謝の気持ちと、「いったい、あれはなんだったんだろう?」というぼんやりとした思い。なんのために走っていたのか、KJとはなんだったのか。その答えが出るのは、もしかしたらずっと先のような気がする。

[赤星 豊 / Yutaka Akahoshi]
1963年生まれ。90年よりフリーランスのライター・編集者として東京で活動。2005年春、アジアンビーハイブ設立。同年9月『Krash japan』創刊。06年、目黒三九のペンネームで小説『ポイズン』を上梓。同年、倉敷に移り住む。趣味は将棋と野球。

The 8th Gallery

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